クルマのセッティングの考え方 ~エキスパートNKさんから学んだ事~
クルマのセッティングの考え方
~エキスパートNKさんから学んだ事~
エキスパートであり、アメブロにてblogを書いているNKさんと話をさせて頂き、
セッティングに関して「全く意識できなかった考え方」を聞いたので書いておきます。
リア周りのグリップを縦(ピッチング)と横(ロール)に分けて考えます。
■縦方向のグリップ
スロットルワークやコーナリングの入りと出口でのピッチング方向の荷重移動の事です。
・Tバーの種類や硬さ
・サークリップ(スペーサー)大きさ
・締め付け具合
・ピッチングダンパーの種類や硬さ
によって変化させます。
↓は、サークリップ達
今回は、そもそもグリップが低い路面だったので、リアグリップを高める方向となります。
Tバー:カーボンソフト
サークリップ:大きい奴
締め付け具合:低頭ビスから普通ビスに変更して、更にワッシャーを入れる。
※しっかりとTバーを押さえてリアグリップが抜けないようにするという意味がある。
ピッチング:強めとして突っ張ってタイヤに仕事をさせる
※ナローで低重心化の為にF1用ダンパーを使うがグリスを塗らず、フロント用の緑スプリングを使う
という対応を施しました。
■横方向のグリップ
コーナリング時に掛かる、いわゆるロール方向の荷重移動の事です。
・フリクションの皿への加工
・フリクションポストの皿へ入れるスプリング
にて調整可能です。
インフィールドが切り返しの多いコーナーが多い為、横方向を柔らかくしておく方が良いと聞きました。
・フリクションの皿:グリスを塗らず、フッ素シール貼り付け
・スプリング:ポストにワッシャーを挟んで少し高さを出して調整幅を持たせておき、ロールの限界を越えない重さとなるように皿の上にワッシャーを入れてテンションを調整する。
■フロント周り
クルマの前後バランスが大事になる為、リアに合わせて良くロール方向が動くスルスルが基本。
■車高
フロントは、計測のICタグがある為、最大の高さにするが、タイヤ径が減っても擦らないレベルまで下げても良い。
リアを出来る限り下げるようにアルミマウントの車軸調整パーツは一番上として、車高が下がるようにしました。
また、Tバーの横棒(アルミマウント側)にスペーサーを入れて前上がりになるようにしています。
※折れたFRPのTバー(0.5mm)を挟んでます。
■本日のワード
理由と考え方を聞けたのが嬉しい!
こんな説明をして下さる人は中々いませんので、よく理解できました。